もめのめも書き

日常のエッセイ、仕事の記録など。

調え方。

とても落ち込むようなことがあった友人に、その父上は「それはとんでもなく面白い本に出会うしかないね」というようなことを言ったと聞いた。よく分かる気がする。読書家でもなんでもなかったけれど、吸い込まれるように多くの本を読んでいる。大変ご無沙汰であるので、最初は手に取る本を躊躇した。本からのパワーを受け容れることが出来なさそうなので、選書がおそるおそる。回を重ねるうちに、少しずつ潜っていって、読める幅が少し広がった。とは言え、まだまだ偏っている。選書の偏りは、心の立ち位置のカルテのようで、折り目のつけたところが処方箋だろう。

 

 

スマートフォン、必要だけど、迫り来るノイズ、逃れられなさで、いちいち惑う。惑わないように2週間近い瞑想なんかも行ったけど、日常に全く取り入れられないので、読書はどこか瞑想代理。

 

もうひとつのメンテは、掃除。住処を整えておくことが、健全でいるための重要ポイント。許されるならずっと住処の掃除をし続けたいくらい。料理好きでもないけれど、自分の台所で料理をするというのは、心のメンテ。家に備蓄されていたものに、近所の豆腐屋やスーパーで少し買い足して簡単なスープを作った。仕事ではしているのに家ではいつかいつか、とやっていなかった野菜のクズを使ったベジブロスも作り置きした。

 

いつかいつか、とやっていなかった浴槽に湯を張ることも行った。浴槽で本を読んで、足を揉んだ。

 

お茶が好きなのに、作り置きするボトルがないからと、ペットボトルの水ばかり飲んでいたので、気に入ったボトルを買ってハーブティーを注ぎ入れた。

 

ささやかな花を飾った。

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