もめのめも書き

日常のエッセイ、仕事の記録など。

日常

そろそろ小説を書こうと思う。36歳はじまりの日、宣言。

36歳を迎えました。 そろそろ、小説を書いてみようと思っています。 安定してきた頃に、面倒くさい方へと、ほふく前進で歩んでしまう癖。 面倒くさい道すがら見てきた景色の断片を、体外に放出するために。 書きたいテーマやフレーズはたくさん。 死ぬほどキ…

適切な距離。

このところ、適切な距離について考える。 生きる上で大切なものは、手の届く距離に置いてなければ、道がふさがれ、届かなくなるかもしれない。 濃厚なほどに近づき過ぎると、苦しめ合うかもしれない。 仕事との距離。 愛する者どもの距離。 近いと有難い、 …

味噌づくりの季節。

冬の風物詩、味噌づくり。通算、何回つくっただろうか。自分だけでやった経験は一度もなく、毎度誰かとやってきた。近所のお母さん、友達など。 味噌づくりが大変なのは、大量につくる時、豆を煮る作業とそのための道具や場所を確保することと記憶している。…

〔エッセイ〕5月のファッションチェック。

人通りの多い街なかで、驚いたことがある。 ペアルックの多さ。 同じTシャツが前から歩いてくる。 同じワンピースが前から歩いてくる。 同じタータンチェック!同じメイク! 同じ歩幅・・・!かどうかは分からないけどさ! 一昔前のイタいカップルが、世の中…

〔エッセイ〕愛着、粉もんシリーズ。

自宅でのひとりごはんの食べ方は、人生の歩き方とよく似ているな、と思う。 私は気に入ると、同じものを繰り返し食べ続けられるタイプ。 お店でつくっているときなんかは創作意欲が湧いて、新しいことにチャレンジしたくなるけど、満足させる相手が自分だけ…

〔エッセイ〕どっちのお豆かわかりません。

スナップエンドウのすじを取り除く作業を頼まれた。 茹でてマヨネーズつけてたべたら美味しい、あれ。わたしのお豆史の中でも、小学校だか中学だか、わりと遅咲きのあれ。「え?スマップエンドウ?」って、アイドルグループと間違えて覚えそうで(実際におば…

〔エッセイ〕ごはんがおいしい人。

その手から生まれるごはんは、素材が嬉しそうにしている。 料理というより、ごはんと呼びたい、日常の穏やかな喜び。 この人を普段の暮らしの中で感じたいと思い、少しだけ山の、まちへと行った。 雑誌に出てくるようなインテリアに囲まれた暮らしを想像して…

〔エッセイ〕続・傘を買いたい。

傘を買いたくて、傘を買ったのだけど、傘があっという間に壊れてしまったので、また傘を買いに来た。 www.mome.work 傘傘傘傘、うるさいですよね。よくみるとたくさん人が入っている。相合傘。愛愛傘でいい気がする。 派手な服ばかりの持ち主の相性と、毎日…

〔エッセイ〕あの台所に帰りたい。

光の射し方、窓枠の木の古びた味わい、土鍋や調理器具を並べられる広々とした棚。平屋で縁側があり、どこの光も大好きだった。全てが完璧だった。時々、あの場所に残る方法を知らなかったことを、どんよりと後悔する。 この時期は筍を掘り、広々とした庭で、…

〔エッセイ〕名前の変え方。

名前の変え方はいくつかある。結婚する、離婚する、勝手に変える。台湾の友人曰く、台湾では「結構気軽に」名前を変えれるという。台湾では占いで運勢を見ることが一般的で、その結果によって氏名の変更手続きを何度かする人が普通にいると言っていた。そも…

〔エッセイ〕もぐらの穴埋めと、明日のこと。

棚田の田植え前は忙しい。水路を堰き止め、やっとのことで水を溜めたかと思うと、翌日すっかり抜けていて、どうやらもぐらの仕業だ、なんてことがある。そうなると、田んぼの中に入り、ひたすら足踏みをして穴を埋める作業。穴が埋まっているかなんて、もう…

〔エッセイ〕鉛筆書きの設計図。

見慣れた緑色のバスの窓の奥に、笑顔でぶんぶんと手を振る姿を見つけた。子どもと会う日だ。遠距離恋愛の恋人と会うとこんな感覚だろうか。直前は少しそわそわして、別れ際は離れがたくて堪らない。人目を憚らず平気で抱きしめたり出来るのは、相手が恋人で…

〔エッセイ〕住み、慣れる。

物件探しの条件は、一軒家。都会での一人暮らしに、贅沢かもしれない。でもその時は、広い空間、自分の城を貪欲に欲していたのだ。知り合いに「合いそう」と勧められた地域で物件を探すと、あっという間に安価な家賃で見つかった。 「合いそう」の理由のひと…

〔エッセイ〕傘を買いたい。

傘が必要なことに気がついた。 田舎と街は勝手が違う。田舎は完全に車社会。対して、街はよく歩く。車移動ばかりの田舎で10年ほど生活した私は、久しぶりに街の生活に戻ってきた。天気予報を見ないで過ごし続け、どんよりとした空に雨を予感した時、私の手元…